当店の写真ケーキは、注文時に「生クリーム仕上げ」か「ガナッシュクリーム(生チョコ)仕上げ」をお選びいただくことができます。
そこで、ガナッシュクリームにも使われているチョコのお話です。
チョコレートという言葉のもとになったのは「チョコラテ」というスペイン語です。
これが江戸時代の日本に入ってくるときはオランダ語に由来する「ショクラート」という言葉だったようです。
日本では明治時代になってから「チョコレート」に変わりました。
コカコーラが最初は薬として販売されていたことは有名な話ですが、
チョコレートの原料であるカカオもイギリスやアメリカでは最初は薬屋で販売されていました。
カカオの産地だった中米でも、カカオは医薬効果のある飲み物だったのです。
また、昔はカカオ豆は貴重品だったため通貨としても用いられたという話もあります。
私たち現代人にとっては、チョコレートは固形の食べ物ですが、19世紀の初め頃まではチョコレートは飲み物でした。
現在の固形のチョコレートが生まれるもとになったのは、19世紀のヨーロッパでの改良につぐ改良によるものと言われています。
まず、1828年にオランダのヴァン・ホーテン(バンホーテン社の創業者)によってココアが発明されました。
カカオ豆の50%以上が脂肪なので、従来はお湯に溶けにくかったのですが、カカオ豆を絞ることで脂肪を半分ほど取り除くことに成功し、ココアが作られたのです。
続いて1847年、イギリス人のジョセフ・フライが現在のチョコレートの原型となる固形のチョコレートを発明しました。
さらに1875年、スイス人のダニエル・ピーターがミルクチョコレートを作りました。
このような改良の歴史を経て、現在のように美味しくて食べやすいチョコレートになったのです。